激しすぎる手汗!手掌多汗症を止める方法はある?

「手掌多汗症で悩んでいます。塗り薬など色々試したけど効果がありません。治療法はありますか?」

 

誰でも緊張や興奮した時、掌に汗をかくことがあります。手汗が酷い場合は手掌多汗症が考えられます。手掌多汗症は緊張や興奮に関係なく多量の汗をかきます。ストレスや自律神経の働きが悪くなった状態に起きやすいとされています。

手掌多汗症とは?

詳しい原因は不明ですが、発汗を促す交感神経の異常と考えられています。重症になると手のひらから汗が滴り落ちるほど手は絶えず汗で湿った状態になり、指先が冷たくなり紫色になることもあります。

日常生活では書類が汗で湿った手破れたり握手することをためらったり、パソコンや携帯電話などの電子機器が汗で壊れたりすることもあります。

手汗対策

食事

手汗対策はまずは食事から改善策を考えましょう。香辛料等の辛い食べ物は発汗作用があり、汗をかきやすくします。脂肪分や肉食の多い食事も同様です。なるべく、野菜を中心とした食生活を心がけて下さい。

制汗剤

手軽に出来る物というと制汗剤が一般的です。ドラックストアやコンビニなどで購入できますが、気軽に出来る反面、持続性が短くあくまでも一時的な使用が求められています。

ミョウバン

ミョウバンは殺菌作用や制汗作用もあります。ミョウバンを水に溶かして手に塗るだけで効果があります。ミョウバンは薬局やスーパーで購入できます。

 

漢方薬

体質から多汗症を改善したり、多汗症による精神状態の改善を目指すなら、漢方を使った治療法も効果的です。漢方薬での体質改善で症状の緩和に繋がる場合もあります。桂枝加黄耆湯、柴胡桂枝乾姜湯などが手汗に効果があります。

ただ多汗症の原因は様々ですし、漢方薬でも副作用が起きる可能性があります。治療を始めるなら、ご自身にあったものをきちんと調合してもらうことをおすすめします。

多汗症の治療法

治療法は心身療法と薬物療法があります。心身療法としては緊張を和らげる精神安定剤やリラックス状態を意識的に作り出す自律訓練法で、症状が改善されることがあります。

薬物療法としては神経遮断薬、ボツリヌス注射、塩化アルミニウム外用制汗剤を使う方法があります。中でも一般的なのが制汗作用のある塩化アルミニウム溶液を使う薬物療法です。

これは一般の制汗剤などにも含まれる成分ですが、皮膚科で処方するものが最も効果があります。就寝前に汗をかきやすい部分に水溶液を塗り朝に洗い流します。しかし皮膚の弱い人は肌荒れの原因にもなりますので注意が必要です。

 

患部を水に浸して電流を流すことで汗を抑える「イオントフォレーシス療法」もあります。

 

充分な効果が出ない場合保険適用外ですが、交感神経の働きを抑えるAボツリヌス毒素局療法を検討してみて下さい。汗がでやすい部分に直接注射することで、アセチルコリンの放出を阻害します。

 

交感神経を内視鏡などを使って遮断する胸部交感神経遮断術もあります。交感神経の末端から放出されるアセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害します。

 

国内の手掌多汗症の患者は約493万人です。そのうち生活に使用をきたすほどの重症患者は約231万人といわれています。しかし手のひらの汗が多いという理由で皮膚科を受診する患者は多くはありません。

 

これは体質だからと諦めていたり恥ずかしくて受診できなかったりという事が考えられます。皮膚科医は多汗症に対する専門家です。手の汗が多く日常生活で困っている方は一度皮膚科専門医に相談して下さい。

 

効果はありますがリスクも伴いますので、最終手段として検討してみる良いかもしれません。

汗腺を鍛えて汗の量をコントロールする汗腺トレーニング

人間は汗をかくことで体温を調節し上昇していく熱から体を守っています。悩ましい汗は必要不可欠なことなんです。とはいえできるだけ汗の量や臭いは抑えたいところですね。

 

そこでおすすめなのが汗腺トレーニングです。汗腺を鍛えることで少量の発汗でも体温の調節ができるようになります。汗の量はもちろんのこと、ニオイも改善することができます。

 

手足高温浴のやり方

  1. 43~44度ぐらいの熱めのお湯を浴槽に少なめにはる。
  2. 四つん這いになり、両手の肘から先と、両足の膝から舌を10~15分浸かります。
  3. 手足高温浴の後は湯船に水を足して37~38度のぬるま湯で半身浴をするとより効果的です。

 

入浴後のクールダウンも忘れずに

入浴後にクールダウンすることで汗腺機能がさらにアップします。正しいクールダウンの方法をマスターしましょう。

 

入浴後のクールダウン3か条

  1. クーラーなどにはあたらず
  2. ゆっくり汗をかきながら体温を自然に下げます。
  3. タオルで軽く抑えるように体の汗を拭きましょう。肌に湿り気を残す程度が良いです。すぐに服を着ず、汗がおさまるのを待ってから体が冷える前に来ます。

 

忙しくて時間がない、暑いし面倒くさいと風呂に浸からずに毎日シャワーだけではよくありません。汗腺トレーニングで気になる汗を解決しましょう。1週間ぐらいで効果を実感できる人もいます。